群発頭痛を治療する【ヘルス救急ガイダンス】

女性

目の奥が非常に痛む頭痛

頭痛発作時は飲酒を控えて

医者と看護師

群発頭痛を発症して治療を受けている人は、わが国においては人口10万人につき50人あまりとされています。偏頭痛が女性に多い頭痛であるのに対し、群発頭痛は男性患者の方が多い頭痛です。群発頭痛の患者数は、偏頭痛の患者数よりだいぶ少ないといえますが、症状としてはかなりひどい痛みの出る頭痛です。群発頭痛はサラリーマンによくみられますが、この頭痛の特徴は短期間に集中的に発作が出るというものなので、日常生活はもとより仕事の上でも大変な支障が出ます。いったん発症した群発頭痛が持続する期間には個人差がありますが、短くても数週間、長ければ数ヶ月にもわたって頭痛が群発的に現れます。群発的とは、ちょうど群発地震のように一定の期間に集中して何度も起こるということです。群発頭痛の発作の出る時間帯は、夜間から朝方にかけて多くなっています。群発頭痛の特徴のひとつに、目の奥をえぐられるような鋭い痛みがあります。このため、就寝中であっても目が覚めてしまうことが少なくありません。この頭痛は飲酒によって発作が起こりやすくなるということが知られています。したがって、発作が出たら病院で適切な治療を受けるとともに、発作の出ている期間は寝酒などしないように注意する必要があります。

チョコレートなども誘因に

群発頭痛の患者は、発作が出ている最中に激しく動き回ることがあり、これが診断のひとつの目安となっています。群発頭痛の原因にはいろいろな説がありますが、気圧の変化や飲食物、あるいは体内に潜伏しているヘルペスウィルスなどがきっかけとなって、目の後部にある血管が拡張することではないかといわれています。つまり、そうしたきっかけとなりやすい物事をうまく避ければ、発作の出る回数を減らすことも可能になります。気圧の変化やヘルペスウィルスの活性化は季節と関係があるので、季節の変わり目には特に体調管理に気をつけ、飲酒を控えたり食べ過ぎに注意したり、睡眠を十分に取ったりすることが重要です。群発頭痛を起こしやすい食べ物としては、チョコレートやチーズ、ピーナッツバターなどが挙げられます。タバコもやめておいた方がよいといわれています。群発頭痛になったときは頭痛外来を受診するのがおすすめですが、近くに頭痛外来のある病院がない場合は、神経内科や脳神経外科、または心療内科や精神科でも治療を受けることができます。治療法には酸素を吸入する方法や、血管を収縮させる薬を用いる薬物療法などがあります。